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ワイヤーロープの保管方法

 ワイヤーロープの寿命を延ばすためには日々の点検の他に、正しい保管方法の徹底が必要です。ほとんど使用していないからと言って間違った保管状態のワイヤーロープを使用すると、内部腐食により予想以上に強度が低下している場合もあり、そのようなワイヤーロープを使用しての作業は非常に危険です。以下の正しいワイヤーロープの保管方法を確認し、さらに定期点検を実施して、安全な作業を宜しくお願い致します。


ロープを長期間にわたって保管する時には、乾燥した倉庫内又は上屋などで風通しのよい場所に置いて下さい。
ただし、直接日光の当たる所やボイラーの熱源の近くなどは避けてください。高温雰囲気に長時間さらして置きますと、ロープグリースが乾燥して防錆力が落ちてきます。

ロープはコンクリートの床や地面に直接置かず、必ず枕木などを敷いてその上に乗せてください。地面上に直接置きますと、湿気のために錆びたり、甚だしい場合は腐食したりします。

ロープを止むを得ず屋外に保管するときは、地面から15cm〜30cm離れるように枕木などを敷き、更に雨覆いをかけ、また地面は常に清掃して、草を生やさないようにして下さい。これを怠りますと、湿気や雨水がロープの内部まで侵入して、腐食の原因となり、甚だしい場合は使用に耐えなくなります。なお、ロープの表面にロープグリースを十分塗布しておくことによって、ある程度腐食は防ぐことができます。

使用後のロープを外して保管するときは、表面に付着している泥、砂、砂利などと素線やストランドの間の残滓(古いグリースと塵埃の混ざったもの)をワイヤーブラシ等できれいに取り除いてから、ロープグリースを塗布して下さい。残滓を落とすとき、落としやすいからといって洗油を使いますと、洗油が繊維心に染み込んだり、素線の間に残ったりして、かえって腐食を起こす原因になりますので、難燃性でかつ錆び止め効果を有するロープ専用洗浄剤を使用してください。




   

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